症例 #1
所見
- 左大脳半球のACAおよびMCA領域における灰白質・白質境界の消失を伴う融合性低吸収
- MCAおよびACAの高吸収
- 左大脳半球の溝消失、わずかな左から右への正中偏位および左側脳室のわずかな狭小化
診断
急性左ACAおよびMCA領域梗塞
サンプルレポート
左大脳半球のACAおよびMCA領域におけるびまん性の融合性低吸収および灰白質・白質境界の消失、急性/早期亜急性梗塞を疑う。左MCAおよびACAの非対称性の高吸収は血栓症を疑う。さらなる評価のため頭部CTAおよび脳MRIを推奨する。
出血性変化の所見なし。
それに伴う細胞毒性浮腫により、左大脳半球の溝消失、3 mmの左から右への正中偏位、および左側脳室の軽度狭小化を認める。基底槽は開存し、ヘルニアの所見なし。
考察
- 常に狭いウィンドウ(「ストローク」ウィンドウ)で脳を観察することを忘れないこと
- 高吸収血管サイン(dense vessel sign)は脳卒中の即時所見であり、CTで細胞毒性浮腫が明らかになる数時間前に出現する。少数例でしか見られないが、患者が急性脳卒中を起こしている唯一の手がかりとなることがあるため、確認することが重要である。ただし、多くの技術的因子(ビームハードニングアーチファクトなど)が偽の高吸収血管外観を作り出す可能性があるため、高吸収血管サインを疑う前に臨床状況を考慮することが重要である
注釈付き画像とイラスト
Asymmetrically hyperattenuating appearance of the proximal left ACA (red arrow) and MCA (yellow arrow) concerning for thrombosis
Representative diffusion-weighted MR image from this patient
Cross-sectional arterial territories of the brain.
関連動画
Ischemia on Head CT
YouTube