診断
壊死性腸炎(NEC)
サンプルレポート
広範な門脈内ガスおよび左上腹部の腸管ループに沿った腸管壁気腫が疑われる斑状および弧状透亮像を伴い、壊死性腸炎が懸念される。
気腹の明確な所見なし。ただし、より感度の高い評価のため左側臥位撮影を推奨する。
腹部全体にわたるびまん性の非限局性腸管ガス拡張。
経腸チューブの先端が胃に投影される。
考察
- 壊死性腸炎の疑いを高めるために以下の画像所見を検索する:
- 腸管ガス像:しばしば軽度拡張しびまん性。X線写真間で腸管ガス像が変化しない場合は、腸管機能不全さらには虚血進行が懸念される
- 腸管壁気腫:腸管壁内の円形または線状の透亮像を検索する。広範な場合、泡沫状透亮像は便内の斑状透亮像と類似して見えることがあるため、透亮像が管腔内(良性)か壁内(不良)かを判断することが非常に重要である
- 門脈内ガス:門脈系のどこにでも生じうるが、X線写真では肝臓内で最も認識しやすい。肝臓の辺縁に及ぶ分岐状透亮像を検索する(典型的に肝門部付近でのみ見られる胆管気腫とは異なる)
- 気腹:遊離ガスの検出感度を上げるため、必要に応じて側臥位撮影やさらには仰臥位での水平側面撮影を取得すること
- しかし、これらの所見はいずれも診断に必須ではなく、疾患の重症度と完全に相関するわけでもないことに注意すること
注釈付き画像とイラスト
Red arrow: multiple branching lucencies overlying the liver consistent with portal venous gas. Yellow arrows: curvilinear and mottled lucencies along bowel loops in the left upper quadrant.