所見
- 両側大脳円蓋部、頭頂付近の大脳鎌右側、および小脳テントの両面に沿って層状に広がる急性期硬膜下血腫で、内部に低吸収域が混在
- 右よりも左優位のシルビウス裂、脚間窩、橋前槽に層状に貯留する少量の急性期くも膜下出血
- これに伴う圧排効果として、両側大脳の脳溝消失、側脳室および第三脳室の部分的な消失、右から左への正中偏位、左方への大脳鎌下ヘルニア、および脳底槽の部分的な消失を伴う軽度の下方経テントヘルニア
- 右頬骨弓上の軟部組織挫傷・血腫
- 陳旧性と思われる左橋梗塞
- 頭蓋内動脈硬化の石灰化
診断
超急性期硬膜下出血
サンプルレポート
両側大脳円蓋部(厚さは右で最大10 mm、左で15 mm)、頭頂付近の大脳鎌右側(厚さ最大10 mm)、および小脳テントの両面(厚さ最大8 mm)に沿って層状に広がる急性期硬膜下血腫を認め、内部に低吸収域が混在しており超急性期出血が懸念される。これに伴う圧排効果として、両側大脳の脳溝消失、側脳室および第三脳室の部分的な消失、右から左へ5 mmの正中偏位、左方への大脳鎌下ヘルニア、および脳底槽の部分的な消失を伴う軽度の下方経テントヘルニアを認める。小脳扁桃ヘルニアはなし。
右よりも左優位のシルビウス裂、脚間窩、橋前槽に少量の急性期くも膜下出血が層状に貯留している。水頭症はなし。
右頬骨弓上の軟部組織挫傷・血腫。
陳旧性と思われる左橋梗塞。比較しうる過去の検査がないため、時期の判定は厳密には不能である。
頭蓋内動脈硬化の石灰化。
考察
参考文献