調査結果
- 左肝葉に最大3 cmの不整で厚い辺縁と後方エコー増強を伴う複数の低エコー病変
- 周囲の肝実質エコー輝度上昇域
- 胆嚢は拡張(横径最大6 cm)、著明な壁肥厚と層状スラッジを伴う
- 軽度肝内胆管拡張
- 肝外胆管は直径最大1.4 cmに拡張、閉塞性病変は確認されないが、総胆管遠位部と胆嚢管合流部は描出不能
- 描出された門脈および肝静脈は開存、順行性血流あり
- 脾臓内の複数のエコー輝度上昇巣、石灰化肉芽腫と考えられる
- 腎臓の外観は正常
- 描出された膵臓は正常
- 膀胱は軽度拡張、カテーテル留置
- 描出された腹部大動脈の口径は正常
診断
- 肝膿瘍
- 胆道閉塞
サンプルレポート
肝内および肝外胆管拡張、総胆管遠位部の非描出を伴う。遠位胆道閉塞が疑われ、胆石または腫瘍の可能性がある。精査のためMRCPまたはERCPを推奨。
左肝葉に最大3 cmの複数の不整低吸収病変は膿瘍が疑われる。
壁肥厚とスラッジを伴う拡張胆嚢。超音波Murphy徴候陰性ではあるが、胆嚢炎に関連する可能性がある。あるいは、総胆管結石/閉塞または胆嚢管結石による総肝管の圧排(Mirizzi症候群)がこれらの所見の原因である可能性もある。いずれにしても、MRCPまたはERCPにてさらなる評価が可能。
議論
参考文献