調査結果
- 延髄尾側から上部胸椎にかけて広がる不均一に造影される固形成分と嚢胞性成分が混在する大きな髄内腫瘤で、脊髄の腫大を伴う
- 複数の磁化率アーチファクト
- C6-T2にわたる空洞症または中心性髄内腫瘍性嚢胞
- 両側頸部出口神経根の複数の肥大と造影増強
- 部分的に描出される両側小脳橋角部の造影増強性腫瘤
- 多椎間レベルの軽度椎間板変性と高さ低下、鈎状突起骨棘を伴うが、有意な脊柱管狭窄や椎間孔狭窄なし
- T1レベルの後頸部に2 x 1 cmの造影される皮下結節
診断
上衣腫
神経線維腫症2型
サンプルレポート
所見の組み合わせは神経線維腫症2型を強く示唆する。延髄尾側から上部胸椎にかけて広がる不均一に造影される固形成分と嚢胞性成分が混在する大きな髄内腫瘤で、脊髄の腫大と点状出血領域を伴い、上衣腫に合致する。C6-T2にわたる空洞症または中心性髄内腫瘍性嚢胞を伴う。
部分的に描出される両側小脳橋角部の造影増強性腫瘤は前庭神経鞘腫の可能性が高い。追加評価のため造影脳MRIを推奨する。
両側頸部出口神経根の複数の肥大と造影増強は神経根鞘腫に合致する。
T1レベルの後頸部に2 cmの造影される皮下結節があり、病因不明。直接視診による評価が可能であろう。
議論