調査結果
胸部X線
- 遠位大動脈弓および近位下行胸部大動脈のエンドグラフト修復後変化
- 局所的含気腔混濁や浮腫なし
- 陳旧性両側肋骨骨折
CT
胸部
- 遠位大動脈弓および近位下行胸部大動脈のエンドグラフト修復後変化で、近位下行大動脈における大動脈の瘤状拡張(横断面で最大4.5 x 4 cm)
- 近位下行大動脈の遠位グラフト内側に沿った、グラフトの間隙を通る造影剤の漏出とグラフト周囲のびまん性軟部組織肥厚
- 左鎖骨下動脈は起始部で閉塞しており、左椎骨動脈起始部付近で再開通
- 中等度の冠動脈石灰化
- 両側下葉下垂部の軽度無気肺/瘢痕
上腹部
- 左腎の2 cm嚢胞
MSK
- 急性所見なし
診断
III型大動脈エンドリーク
鎖骨下盗血
サンプルレポート
近位下行胸部大動脈における小さなIII型大動脈エンドリーク。大動脈弓および下行大動脈の瘤状拡張(最大径4.5 cm)。グラフト全長にわたる軟部組織肥厚は非特異的であり、エンドリークに関連する可能性があるが、大動脈炎/エンドグラフト感染でも同様の所見を呈しうる。
左鎖骨下動脈の起始部閉塞で、左椎骨動脈の逆流による再開通の可能性がある(鎖骨下盗血)。精査のため非緊急の頸部造影/非造影MRAを推奨する。
議論